“役筋”の読み方と例文
読み方割合
やくすじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云われて、村山巡査は、四囲あたりに湯屋の夫婦やその他役筋やくすじでない人間のいることを知って苦笑しながら、その頁を開いたまま手帖を赤羽主任に手渡した。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
本陣、わき本陣、今は共にない。大前おおまえ小前こまえなぞの家筋による区別も、もうない。役筋やくすじととなえて村役人を勤める習慣も廃された。庄屋しょうや名主なぬし年寄としより組頭くみがしら、すべて廃止となった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)