強弓つよゆみ)” の例文
ついこの間の事——ある大書店の支配人が見えた。関東名代の、強弓つよゆみの達者で、しかも苦労人だと聞いたが違いない。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
城主の佐々木四郎高綱は、兄の盛綱もりつなよりも武者としては勇武があった、髪もまだ白くはない、骨ぶしもまだ強弓つよゆみを引くに耐える、それだけに満ちあふるる覇気はきもあった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)