弦師つるし)” の例文
正季の姿は見えず、虫干しのむしろには、数名の具足師や弦師つるしらが、弓を調べ、具足のつづれなどを縫っている。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外には鍛冶のふいごや鎚音つちおともしていた。床場ゆかばの内では、弓の弦師つるし、具足の修理、くさずりの縫工ほうこう研師とぎし塗師ぬし革裁かわたち、柄巻つかまき、あらゆる部門の職人が見える。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)