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引絡
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ひっから
ふりがな文庫
“
引絡
(
ひっから
)” の例文
尻を
引絡
(
ひっから
)
げて川へ入り込もうとするから、人足どもがバラバラと駈けて来て米友を囲んでしまい、その手を持ってギュウギュウ引き立て
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その人と姉との間に起ったこんな交渉のなかに
引絡
(
ひっから
)
まっている古い自分の影法師は、彼に取って
可笑
(
おか
)
しいというよりもむしろ悲しいものであった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
うむ、構うもんか、いまの石段なんぞ、ちらちら
引絡
(
ひっから
)
まって
歩行悪
(
あるきにく
)
そうだった。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
事がこんな風に
引絡
(
ひっから
)
まった日には、とても
嫂
(
あによめ
)
を連れて和歌山などへ行く気になれない、行ったところで
肝心
(
かんじん
)
の用は弁じない、どうか母の思い通りに事が変じてくれれば好いがと思った。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
絡
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出