引攫ひッつか)” の例文
七左、程もあらせず、銚子を引攫ひッつかんで載せたるままに、一人前ひとりまえの膳を両手に捧げて、ぬい、と出づ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といきなりたぶさを手に引攫ひッつかんで二つ三つなぐりつけ、それから其処そこらを引摺り廻して、ひい/\泣く奴をったり蹴ったりして、帯を取ってぐる/\巻にし、縄を持って来て