“廃畑”の読み方と例文
読み方割合
すたればた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あぜどなりの廃畑すたればたをよく見ると、畳五枚ばかりの真中まんなかに、焼棄やきすての灰が、いっぱい湿って、よどんで、竹の燃えさしが半ば朽ちて、ばらばらに倒れたり、うもれたりしています。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ばちゃりとねる。どうもおかしい。そのうちに、隣のじとじとした廃畑すたればたから、あぜうつりに出て来る蛙を見ると、頭に三筋ばかり長い髪の毛を引掛ひっかけていているのです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)