廃毀はいき)” の例文
熊野本宮くまのほんぐう社人しゃにん、郷党たちは、膝をつらねて、降参したので、秀吉は新政をいて、いたずらな諸所の関所を廃毀はいきさせ、通商と旅行の便をまず明るくした。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神護寺じんごじ廃毀はいきを修復して、仏法の興隆を喚起し、あわせて父母の冥福めいふくをも祈る、という勧進かんじんをして、都の市民へ呼びかけていたが、一日あるひ、法住寺の法殿に貴紳が多く集まると聞いて
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)