康有為こうゆうい)” の例文
またその外にシナの康有為こうゆうい先生それから英国人、インド人及びアフリカの在留日本人でその当時カルカッタに来て居った人などが私に沢山金をくれました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
康有為こうゆういの建てた大同学校に於てする清楽しんがくの哀歌がほそぼそとカーテンから洩れている。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かの康有為こうゆういが、日本の維新にのっとり、旧弊を打破し大いに世界の新知識を採り、もって国力回復の策を立てよと叫び、所謂「変法自強の説」を帝にすすめ、いれられて国政の大改革に着手したが
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
いや、閑日月かんじつげつに富んだ今さえ、こう溌剌としているようじゃ、康有為こうゆうい氏を中心とした、芝居のような戊戌ぼじゅつの変に、花々しい役割を演じた頃には、どの位才気煥発だったか、想像する事も難くはない。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)