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庖廚
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ほうちゅう
ふりがな文庫
“
庖廚
(
ほうちゅう
)” の例文
「さあさあ、
追立
(
おったて
)
を食わないうちに、君子は
庖廚
(
ほうちゅう
)
を遠ざかろう。お客様はそちらへ——ちょっとぼくは、ここの仏間というのへ御挨拶。」
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
このとき戸口に人の声して、ほどなく
庖廚
(
ほうちゅう
)
にありしエリスが母は、郵便の書状を持て来て余にわたしつ。見れば見覚えある相沢が手なるに、郵便切手は
普魯西
(
プロシヤ
)
のものにて、消印には
伯林
(
ベルリン
)
とあり。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
渠等
(
かれら
)
が妄執
瞑
(
めい
)
せず、帰せず、陰々たる燈火に映じて
動出
(
うごきい
)
ださんばかりなる、ここ屠犬児の
働場
(
はたらきば
)
にして、地獄は目前の
庖廚
(
ほうちゅう
)
たり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
戸口に入りしより疲れを覚えて、身の節の痛み堪えがたければ、
這
(
は
)
うごとくに
梯
(
はしご
)
を登りつ。
庖廚
(
ほうちゅう
)
を過ぎ、
室
(
へや
)
の戸を開きて入りしに、机に倚りて
襁褓
(
むつき
)
縫いたりしエリスは振り返りて、「あ」と叫びぬ。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
庖
漢検準1級
部首:⼴
8画
廚
漢検準1級
部首:⼴
15画
“庖”で始まる語句
庖丁
庖厨
庖刀
庖
庖人
庖丁人
庖厨口
庖仕
庖瘡
庖丁屋