底澄そこず)” の例文
わかい女の片肌が、ふっくりと円く抜けると、麻の目がさっと遮ったが、すぐ底澄そこずんだように白くなる……また片一方を脱いだんです。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そして何よ、ア、ホイ、ホイ、アホイと厭な懸声がよ、火の浮く時は下へ沈んで、火の沈む時は上へ浮いて、上下うえした底澄そこずんで、遠いのが耳について聞えるだ。」
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)