“平底船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
スカウ50.0%
カルバス50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鮭船サモンボートがぼうぼうの網から鮭を集めてきて、それを河岸の平底船スカウへどんどん投げこむと、三十呎四方の魚揚場フィッシュデッキにみるみる鮭の山ができる。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
罐叩きの音でうるさくて眠られないと近所のキャンプから苦情がでると、河岸に繋留してある平底船スカウへ行ってやった。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
岸のすぐ下に、渡船夫の間では平底船カルバスと呼ばれる大きなはしけの影が、黒々とにじんでいる。遙か向う岸には、消えかけたり燃え上ったりしながら、蛇のように這う野火がある。これは去年の草を焼くのだ。
追放されて (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)