“平兵衛”の読み方と例文
旧字:平兵衞
読み方割合
へいべえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外から帰って来た平兵衛へいべえは、台所の方で何かやっていた妻を傍へ呼んだ。女は水でれた手を前掛まえかけで拭き拭きあがって来た。
水面に浮んだ女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
五月中旬から六月上旬へかけて、半蔵は峠村の組頭くみがしら平兵衛へいべえを供に連れ、名古屋より伊勢いせ、京都への旅に出た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
浜子の父平兵衛へいべえが、長い間支配人として、どんなに店を富ませたか知れないので、莫大ばくだいもない慰労金が分けられることになったまま、父親が死に、主家の主人が二代つづいて死んだので
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)