トップ
>
干魚
>
ひもの
ふりがな文庫
“
干魚
(
ひもの
)” の例文
劇
(
はげし
)
く手真似をして叫びかはす群が忽ちドルフの
周囲
(
まはり
)
へ寄つて来た。中に
干魚
(
ひもの
)
のやうな皺の寄つた爺いさんがゐて、ドルフの肩に手を置いた。
聖ニコラウスの夜
(新字旧仮名)
/
カミーユ・ルモンニエー
(著)
わたしは(ああこれだな、時折舞台が御殿のような場で楽屋の方から
干魚
(
ひもの
)
の
匂
(
にお
)
いがして来て、現実暴露というほどでもないが興味をさまさせるのは——)
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
干魚
(
ひもの
)
が大変便利でうまいそうですから送ってやります。ではこれで。益〻お大切に。
獄中への手紙:07 一九四〇年(昭和十五年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
その朝のお使いは、港橋河岸の乾物屋からクサヤの
干魚
(
ひもの
)
を買って来ることだった。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お前さまが
此方
(
こっち
)
へ越してから荒物屋を始めたが、酒でも干物でも
廉
(
やす
)
いんで
大
(
おお
)
評判だよ、調法だってよ、仕入が皆江戸
物
(
もん
)
を買って来るだから
好
(
い
)
いでや、
此間
(
こねえだ
)
の
干魚
(
ひもの
)
なざア
大層
(
てえそう
)
うまかったが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
御馳走
(
ごちそう
)
の充分なのに
干魚
(
ひもの
)
がなければ食べられないといって次の間で焼かせたりした。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
魚
常用漢字
小2
部首:⿂
11画
“干魚”で始まる語句
干魚場
干魚船