干死ひじ)” の例文
俊寛 わしは干死ひじにするのだ。わしののろいが悪魔の心にかなうために。わしの肉体の力はつきた。わしに残っているのはただ魂魄こんぱくの力だ。わしのこの力で復讐ふくしゅうして見せる。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
(急に自分の地位をはっきりと意識したるごとく)あゝわしはどうして死にきれないのだ。すでに三七日も飲食おんじきっているのに! わしは干死ひじにすることもできないのか。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)