帝室ていしつ)” の例文
そうして、このさいくもののことりをはこんできたものは、さっそく、帝室ていしつさよなきどり献上使けんじょうし、というしょうごうをたまわりました。
帝室ていしつをば政治社外の高処こうしょあおたてまつりて一様いちようにその恩徳おんとくよくしながら、下界げかいおっあいあらそう者あるときは敵味方の区別なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そもそも維新の事は帝室ていしつの名義ありといえども、その実は二、三の強藩が徳川に敵したるものよりほかならず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
世に所謂いわゆる大義名分たいぎめいぶんより論ずるときは、日本国人はすべて帝室ていしつの臣民にして、その同胞どうほう臣民の間に敵も味方もあるべからずといえども、事の実際は決してしからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)