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巴渦
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うず
ふりがな文庫
“
巴渦
(
うず
)” の例文
否、菓子がうまいばかりではなく、あのあたりには昔の江戸の空気が依然として
巴渦
(
うず
)
を巻いているのがなつかしい。
日本橋附近
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
川ならば瀬が常にかわるように都会の繁華の
巴渦
(
うず
)
もまた絶えず変って行っているのである。そこに渦が巻いているかと思うと、いつの間にかそれが別な方へと行っている。
日本橋附近
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
混雑また混雑、群衆また群衆、行く人送る人の心は皆
空
(
そら
)
になって、天井に響く物音が更に旅客の胸に反響した。
悲哀
(
かなしみ
)
と
喜悦
(
よろこび
)
と好奇心とが停車場の到る処に
巴渦
(
うず
)
を巻いていた。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
今でも賑かであるそのあたりを形容するのに余り
相応
(
ふさわ
)
しくないというのもあるかも知れないが、しかもそこにはもはやその昔の空気が
巴渦
(
うず
)
を巻いていないことだけは確かであった。
日本橋附近
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
巴
漢検準1級
部首:⼰
4画
渦
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
“巴”で始まる語句
巴里
巴
巴旦杏
巴屋
巴蜀
巴丹杏
巴黎
巴理
巴丘
巴里人