己巳つちのとみ)” の例文
天皇は御年百二十四歳、己巳つちのとみの年の八月九日にお隱れになりました。御陵は河内の多治比たじひ高鸇たかわしにあります。
是を便り戸田侯へ奉公ずみ致し、新地五十石にて馬𢌞り組に召抱えられましたが、翌寛延二己巳つちのとみの四月、御主人は野州やしゅう宇都宮より肥前の島原へ国替仰付けられ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
十日、庚戌かのえいぬ、将軍家御疱瘡、すこぶる心神を悩ましめ給ふ、これに依つて近国の御家人等ごけにんら群参ぐんさんす。廿九日、己巳つちのとみ、雨降る、将軍家御平癒へいゆの間、御沐浴もくよく有り。(吾妻鏡あずまかがみ。以下同断)
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
冬十月戊辰つちのえたつ己巳つちのとみ、皇子大津謀反むほん発覚あらはれぬ。皇子大津を逮捕とらふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
明治二年己巳つちのとみ八月慶応義塾同社 しるす
慶応義塾新議 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
延喜九年己巳つちのとみ四月四日。
余録(一九二四年より) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)