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差掛
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さしかけ
墓参の帰り道、ピニャルーの市場をのぞくと、
差掛の
陶物屋で「蓮華王」と「清香真壺」を見つけた。
よく見るとこれは一軒の
生薬屋の店を仕切って、その狭い方へこざっぱりした
差掛様のものを作ったので、中に
七色唐辛子の袋を並べてあるから、看板の通りそれを売る
傍ら
差掛させ
沓しと/\と
踏鳴し靜々とぞ
歩行ける
附從がふ
小姓の面々には
麻上下の
股立を取て左右を
守護しける
引續いて常樂院
天忠和尚は
紫の衣に白地の
袈裟を掛け
殊勝げに手に
念珠を
穀倉の前の
差掛のところで、いかにも面白そうな笑い声がしている。