差入さしい)” の例文
飄然ひょうぜんです。まったく飄然ひょうぜんです、彼は釘勘と共に、奉行所の前の石豆腐いしどうふ差入さしいれ茶屋)で軽い旅支たくをすると共に、遠く江戸を離れたのです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真昼間まっぴるま、向う側からそっすかして見ると、窓もふすま閉切しめきつて、空屋に等しい暗い中に、破風はふひまから、板目いためふしから、差入さしいる日の光一筋ひとすじ二筋ふたすじ裾広すそひろがりにぱつとあかる
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)