川島かわしま)” の例文
八歳か九歳くさいの時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍大将の川島かわしま回向院えこういんぼとけ石壇いしだんの前にたたずみながら、かたの軍隊を検閲けんえつした。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この歌は、川島かわしま皇子がこうぜられた時、柿本人麿が泊瀬部はつせべ皇女と忍坂部おさかべ皇子とにたてまつった歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
文字通りに、砲烟弾雨ほうえんだんうの中をくぐることもしばしばあります。日清戦争には二六新報の遠藤えんどう君が威海衛いかいえいで戦死しました。日露戦争には松本日報の川島かわしま君が沙河で戦死しました。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)