岩次いわじ)” の例文
生れた子供も男で伊之助のいの字とお若のわの字を取って岩次いわじと名をつけ、虫気むしけもなくておい/\成長してまいるが、子供ながら誠に孝心が深いので夫婦も大層喜んでいました。
牛込築土うしごめつくど前の、此の大勝棟梁のうちへ出入りをする、一寸ちょっと使へる、岩次いわじと云つて、女房持、小児こどもの二人あるのが居た。飲む、買ふ、つ、道楽はすこしもないが、たゞ性来の釣好きであつた。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)