“山館”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまだち75.0%
やまやかた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
邸内は、豪族の山館やまだちとして、いいぶんのないほど広い。表は金剛への、山街道に面し、裏は深い断層をなした崖下を、千早川が流れていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女はつき当りの杉戸をあけて、低い階だんを降り、また廊を行って、山館やまだちづくりの階をいくつも降りた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兄の楠木正成は、ほど近い水分みくまりに“御本屋ごほんや”として、さらに大きな山館やまやかたを構えているが、弟の正季は、べつに一邸をここに持っていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)