山門やまと)” の例文
ひでりの場合にはその像を取り出し、淵の水中に入れて置くのが、この土地の雨乞いの方法でありました。(耶馬台国やまたいこく探見記。福岡県山門やまと郡山川村)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その中にも邪馬台国やばたいこく最も勢力があって、その女王卑弥呼は、魏の明帝から親魏倭王に封ぜられ、金印紫綬を賜わった。この邪馬台国は、今の筑後の山門やまと郡地方に当る。
国号の由来 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
山門やまとはもうまし耶馬台やまと、いにしへの卑弥乎ひみこが国、水清く、野の広らを、稲ゆたに酒をかもして、菜はさはに油しぼりて、さちはふや潟の貢と、うづの貝・ま珠・照るはた。見さくるやわらべが眉に、霞引く女山ぞやま・清水。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しき山門やまとのまほらここにして我はや飛ばむ高き青雲
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
山門やまとは丘も水際みぎは櫨群はじむらのたわわのみどりしたたりにけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)