小婢こども)” の例文
なにしろこの通りの赤児ねんねえでございますから、いいえ、ごぜん赤児ねんねえではございますけれど、大丈夫ですよ。三つの年からわたくしが娘のようにして育てた小婢こどもでございますから、よろしいように。
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
「実は、あの、小婢こどもを買ものに出しまして、自分でお温習さらいでもしましょうか、と存じました処が、窓の貴方、しのぶの露の、大きな雫が落ちますように、螢が一つ、飛ぶのが見えたんでございますよ……」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)