小嚢こぶくろ)” の例文
その眼は清らかに澄み、そのおもては明らかに晴れていた。自分は小嚢こぶくろから沈子おもりを出して与え、かつそのシカケを改めてろうとした。ところが少年は
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そういってから、腰に吊していた匕首プニャアレを抜き、三度死人の頬に触れ、死人の毛髪を少し切り取って胸の小嚢こぶくろに納め、それから柩に向って手をうちながら、荘重な声で、即席の埋葬ヴォチェロ歌を唄い出した。