將門まさかど)” の例文
新字:将門
秋風あきかぜに白波さわぎと萬葉集にうたはれたのはおもへば久遠の時代であるやうだけれど、たひら將門まさかどが西の大串おほくしから、ひがし小渡こわたりへ船を漕いだ時は、一面の水海みづうみだつたとはいふまでもない。
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
〔評〕關八州くわんはつしうは古より武を用ふるの地と稱す。興世おきよ反逆はんぎやくすと雖、猶將門まさかどに説いて之にらしむ。小田原のえきほう公は徳川公に謂うて曰ふ、東方に地あり、江戸えどと曰ふ、以て都府とふを開く可しと。