“射仆”の読み方と例文
読み方割合
いたお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乱箭毒弩らんせんどくどもものかは雲霞うんかのごとき大軍が一度に寄せたので、その勢力の千分の一も射仆いたおすことはできなかった。見る間に土嚢の山は数ヵ所に積まれた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心にあなどりを覚えたからであろう、丹生川平の郷民達は、遠くから茅野雄をとりこめて、ぶすまにかけて射仆いたおそうとはしないで、馬をあおると大勢が一度に、茅野雄にドッと襲いかかった。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)