寿子ひさこ)” の例文
そして後に正桓まさたけに配せられた第六女寿子ひさこを除く外、皆早世した。「御子様」は未だその誰であつたかを考へない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その時、寿子ひさこはまだ九つの小娘であった。
道なき道 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「清心院様為御遺物金二百疋被成下候趣、三富氏より貞白受取持参。」謐子は糸魚川の松平日向守直春の女、越前の松平越前守慶永よしながの養女で、正桓まさたけの夫人寿子ひさこは其出である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
くん夫人は正弘の第六女にして正桓の初の室寿子ひさこか。寿子は当時二十一歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)