“寒晒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんざら50.0%
かんざらし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日々洋服きて役所会社に出勤する人々の苦しみさぞかしと思へど規則とあれば是非なし。むかしは武士のカラずねやっこの尻の寒晒かんざらし。今の世には勤人つとめにんが暑中の洋服。いつの世にも勤はつらいものなり。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
いつの間にか電話をかけたとみえて、昨夜酒のあとで、辰之助が言いだした夏の季節の鯨餅くじらもちという菓子が取り寄せられて、道太の前へ現われた。寒晒かんざらしの粉のつぶつぶした、皮鯨かわくじらに似た菓子である。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)