寒晒かんざら)” の例文
日々洋服きて役所会社に出勤する人々の苦しみさぞかしと思へど規則とあれば是非なし。むかしは武士のカラずねやっこの尻の寒晒かんざらし。今の世には勤人つとめにんが暑中の洋服。いつの世にも勤はつらいものなり。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)