“家筋”の読み方と例文
読み方割合
いえすじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
摂州川辺かわべ郡東富松の部落においては、すでに茨木童子の家筋いえすじは絶えたかわりに、更に一段と心を動かすべき物語が残っていた。『摂陽群談せつようぐんだん』巻十に曰う。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「申しちゃ失礼でございますが、隠密役なんていう方は、平常ふだんは何の御用もねえでしょうに、これだけの家筋いえすじをそれぞれ立てておく将軍様の世帯も、大きなもんじゃありませんか」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを統一するためにまわり神主かんぬし、または宮座頭屋みやざとうやというかたい約束がむすばれ、あるいは世襲神職せしゅうしんしょく家筋いえすじというものが定められたのであるが、これがまた二つとも
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)