ミコトモチ)” の例文
さうした宮廷の村々が、単に独立して散在してゐたのではなく、大舎人の後が、その部の伴造に当るミコトモチとして、ある方々の支配を受けてゐたのであらう。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
尚一つ閑却出来ないのは、此臣たちは同時に部曲の頭で、伴部のミコトモチであることだ。さすれば、部下に対しては宣詞——宮廷に対しての寿詞なる——を宣する権能を持つてゐた。