宍戸ししど)” の例文
また、さばの背のように青ぐろい鎌の刃渡りには、宍戸ししど八重垣流とってある文字もあざやかに読まれるのだった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天武紀九年の詔の利国家を「アメノシタニカガアラシメ」と訓み、その他『壒嚢抄あいのうしょう』、『類聚名義抄るいじゅみょうぎしょう』等にも、利の字をカガという例が多い。「宍戸ししど」という謡曲には
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一方長州藩は京都藩邸留守居宍戸ししど九郎兵衛を物産取組内用掛ごないようががりに任じ、大阪に販売所を設け長州から蝋、半紙、塩、干魚、米を山城丹波大和諸州へ、京阪および大和から呉服類、小間物
志士と経済 (新字新仮名) / 服部之総(著)
宍戸ししどだよ。
百三十二番地の貸家 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
いやしくも一道に達している宍戸ししど梅軒として、これはゆうべの不覚以上な不覚であった。のッけから女子供と見て呑んでかかったことが重大な原因だったことはいうまでもない。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宍戸ししど梅軒の寝息は天国を遊んでいた。梅軒はまた、鼻にやまいがあるとみえて、その鼾声いびきただならぬものだった。——武蔵はすこしおかしくなったとみえ、闇の中で思わず苦笑をゆがめる。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宍戸ししどっ、どうしたのか」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「小隊長の宍戸ししど殿で」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宍戸ししど
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)