孟達もうたつ)” の例文
「ご記憶でございましょう。むかし関羽将軍が荊州で敗れたとき、その禍因をなしたあの孟達もうたつを。——蜀にそむいて魏へ降った孟達ですが」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「関羽を敵に討たせたのは、味方の劉封りゅうほう孟達もうたつの二人でした。呉に仇を報う前に、彼らのご処分を正さなければ、復讐戦の意義が薄れましょう」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なお、上庸じょうよう孟達もうたつが、漢中へ進攻してくる形勢ですが、彼は元来蜀の一将であり、詩書には明るく、義においては、お味方の李厳りげんとすこぶる心交のあった人物です。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
横道から米倉山の一端へ出て、の損害をさらに大にしたものは、蜀の劉封りゅうほう孟達もうたつであった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここから上庸じょうようの地はさして遠くありません。上庸の城には蜀の劉封りゅうほう孟達もうたつなどがおります。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして、葭萌関かぼうかんの守備も、いまは憂いも除かれたので、玄徳は最初のとおり霍峻かくしゅん孟達もうたつの二将にあとの守りをまかせて、その余の軍勢すべてをひきい、ふたたび綿竹の城へ帰った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
法正ほうせいあざな孝直こうちょく。もう一名は孟達もうたつ、字を子慶しけいといいます。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孟達もうたつがよいでしょう」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)