“孟州”の読み方と例文
読み方割合
もうしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武松ぶしょう、つらつら思うに、ここ七、八十日は悪夢の如く過ぎていた。人生はかりがたし。明日はどんな日が孟州もうしゅうの先に待つことか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よって、情状をみ、死一等を減じて、背打ち四十となし、刺青いれずみを加え孟州もうしゅう二千里の外へ流罪といたすものである。……ありがたくおうけいたせ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武松が孟州もうしゅう入りの前日に義を結んで別れた例の峠茶屋の夫婦者——菜園子さいえんし張青ちょうせいと、その女房、母夜叉ぼやしゃ孫二娘そんじじょうにわけを打明けて、身をひそめていたのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)