たか)” の例文
花一つ、蕾一つ、高薫氤氳いんうん、発して我が面をうち、乱れて一室の浮塵を鎮め去る。これはお向のたかさんの家からの借物なれど、我が愛は初めて姉に女の児の生れたりし時よりも増れる也。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)