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娠
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はら
ふりがな文庫
“
娠
(
はら
)” の例文
其男はリイケを辱めて
娠
(
はら
)
ませた男であつた。ドルフは気の毒なリイケを拾ひ上げて、人に対し、神に対して、正当な女房にして遣つたのである。
聖ニコラウスの夜
(新字旧仮名)
/
カミーユ・ルモンニエー
(著)
逗子
(
ずし
)
にある博士の別荘に召使いとして住み込んでいる時分に、ふと博士の
胤
(
たね
)
を
娠
(
はら
)
んだのだということや、ある権門から
嫁
(
とつ
)
いで来た夫人の怒りを怖れてそのことが博士以外の誰にも
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
得たり賢し善は急げと、術士得意の左道を以て自ら蛇に化けて一夜を后と
偕
(
とも
)
に過ごし、同時に陣中にある王に蛇となって后に遇う夢を見せた。
軍
(
いくさ
)
果て王いよいよ還ると后既に
娠
(
はら
)
めり。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
山中に入りたる時
頻
(
しき
)
りに睡眠を催し、異人を夢みることあれば必ず
娠
(
はら
)
む。産は常の如くにしてたゞ終りて
後
(
のち
)
神気快からずと
雖
(
いえども
)
死ぬやうなことは決して無い。生れた児は必ず歯を生じ且つ
善
(
よ
)
く走る。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
娠
常用漢字
中学
部首:⼥
10画
“娠”を含む語句
妊娠
姙娠
妊娠中
妊娠前
姙娠中