姦佞かんねい)” の例文
汝の悪は、王莽おうもうに超え、汝の姦佞かんねいなことは、董卓とうたく以上だ。いまに見よ。天下ことごとく汝をころして、その肉をくらわんと願うであろう
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世に狡獪姦佞かんねいの輩あり、国家権威の鞏固きょうこを唱道するをいて専権圧制の論となす、大識見を備うる者にあらざるよりは、それよく惑わすところとならざらんや。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
君側の姦佞かんねいに妨げられて何一つ恩賞にあずからなかった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)