姉様あねえさま)” の例文
旧字:姉樣
(ふと驚く。扇子を落す)まあ、うっかりして、この咽喉に針がある。(もとどりを取って上ぐ)大変なことをした、お姉様あねえさまに刺さったらどうしよう。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先祖にして、今日まで連綿と続いて来た、そういう屋敷だということは、お姉様あねえさまもご存知でございますわねえ
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わたくしも早く来たいのだけれども、兄上もお姉様あねえさまもお母様はゝさまもお休みにならず、奉公人までが皆熱い/\と渋団扇しぶうちわを持って、あおぎ立てゝ凉んでいて仕方がないから、今まで我慢して
亀姫 それよりか、お姉様あねえさま、早く、あのお約束の手鞠てまりを突いて遊びましょうよ。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
野州路へ𢌞り漸々よう/\の事で江戸へ来ましたも万一ひょっとしたらお姉様あねえさまにお目にかゝる事もあろうかと思い参りましたが、一昨日おとといから何もべず、私はいといませんが此の子が如何にも不憫でございます
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「お姉様あねえさまか!」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
亀姫 でございますから、お姉様あねえさまは、私がお可愛かわゆうございましょう。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)