妨碍ぼうがい)” の例文
しかしそれも大した功を奏しなかった。そこで今度は、スキャップ政策をとったが、それも強固な争議団の妨碍ぼうがいのために、予測程の成功ではなかった。
(新字新仮名) / 徳永直(著)
それのみならず、ここで喧嘩をしてしまうと、それだから素人には困るとかいう口実を彼らにあたえて、今後も直接間接に局外者の脚本上演の妨碍ぼうがいになる。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
海外多数の碩学せきがく名士がいつも同情せらるる予の微力を以て老いの既に至れるを知らず、ややもすれば眠食を廃して苦心する研究に大妨碍ぼうがいを加うる和歌山県の官公吏を戒飭かいちょくして
彼是かれこれと目先の利に熱中し、山人に妨碍ぼうがいを与え、脅迫がましき言をろうする人もあれど、また大に厚意を寄せて援助せらる愛山者もあるに依り、心強く感じて赤裸にて微力を傾注するのである。
尾瀬沼の四季 (新字新仮名) / 平野長蔵(著)
内に省みてやましからず、自ら反してなおきもまたこの物にして、乃ち天地に俯仰ふぎょうして愧怍きさくするなく、これを外にしては政府教門の箝制する所とならず、これを内にしては五慾六悪の妨碍ぼうがいする所とならず
凡百の世相で妨碍ぼうがいする