“女讐”の読み方と例文
読み方割合
めがたき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まま女讐めがたきとみたり出世讐しゅっせがたきとそねんでも、また時には恩を売って彼の歓心を買おうともし、将来の提携だけは失うまいとしていた道誉だったのである。が今は
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よも、返辞はできまい。それとも、貴様の口ぐせにいう大義名分を引ッ込めて、おれを逆恨さかうらみの女讐めがたきに、その女くせえ手で、来の了戒を抜いてみるか——」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張文遠にすれば、宋江は憎い女讐めがたきだし、上役ながら、日頃の余りに良い彼の評判をくつがえしてくれたい気持ちやら、またその椅子いす累進るいしんの野心なども手伝っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)