“奥通”の読み方と例文
読み方割合
おくどおり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抽斎の歿した翌年安政六年には、十一月二十八日に矢島優善やすよしが浜町中屋敷詰の奥通おくどおりにせられた。表医者の名を以て信順のぶゆきかたわらに侍することになったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
父と共に仕えて表医者奥通おくどおりに至り、明治三年に弘前において藩学の小学教授に任ぜられ、同じ年に家督相続をした。小学教授とは素読そどくの師をいうのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
弘前へ往った周禎は表医者奥通おくどおりに進み、その次男で嗣子にせられた周策しゅうさくもまた目見めみえのち表医者を命ぜられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)