“奔入”の読み方と例文
読み方割合
ほんにゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗々たる穴の底から冷気が吹きあげる。水は音なく流れて、地下十八尺の深さを、はるかの大都会へ休むなくはしりつつしつつある。しんしんとしたその奔入ほんにゅう
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
常に入口には注連縄しめなわの張ってある仕事場へ奔入ほんにゅうして——そこでは職人たちの手によって、諸侯からひきうけている正宗や村正や長船おさふねや——世に名だたる銘刀を始め、あらゆるやいばが研ぎぬかれている。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)