かな)” の例文
それは真理にかない、衆生ひとびと機根せいしつかなう、というところから、「契経かいきょう」などとも訳されていますが、要するに聖人の説いたものが経です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
然るに戴笠の岩国に来たのは、僧となつて独立どくりふと号した後で、寛文中の事となるらしい。嵩山の歿年万治二年と云ふにかなはない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
天保丁酉は柏軒が既に二十八歳になつてゐる。その学に志した時が二十前後であつたと云ふにかなはない。是はおそきに失する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)