“密契”の読み方と例文
読み方割合
みっけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武蔵野の紫草にちなんで、それを目じるしに——とはかねて義貞と義助だけが胸の奥においていた密契みっけいの一ツであった。その紫と知ったので
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは勝家と信孝と自分と、三人だけの密契みっけいとして、一族幕僚にもかたく秘めていたために、却って、内に機を焦心あせる味方から盲目的な口火を発してしまったのだ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元々もともと、将門をかたづけようという計は、お互いの密契みっけいでしょう。私ひとりに、かくまで、苦心させて、さきに書状もあげてあるのに、一兵も加勢を出し下さらぬとは」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)