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奇巌
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きがん
ふりがな文庫
“
奇巌
(
きがん
)” の例文
道路だけは立派に作ってあるが、一歩
鋪装
(
ほそう
)
道路をはずれると、暗黒の密林、あるいは熱砂の
沙漠
(
さばく
)
、または
奇巌
(
きがん
)
の岩原である。
日本のこころ
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
まさしく
瑠璃
(
るり
)
の、
群青
(
ぐんじょう
)
の
深潭
(
しんたん
)
を
擁
(
よう
)
して、赤褐色の
奇巌
(
きがん
)
の
群々
(
むれむれ
)
がかっと反射したところで、しんしんと
沁
(
し
)
み入る
蝉
(
せみ
)
の声がする。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
それとも、教坊の陰気臭さが、
奇巌
(
きがん
)
珍石に奥まられた、
岩狭
(
はざま
)
の
闇
(
やみ
)
がそれであろうか。
紅毛傾城
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
山門の前を流るる渓流は、その水清きこと水晶のごとく、
奇巌
(
きがん
)
怪石の間を縫うて水流の末はここから三里半ばかり、黒羽の町はずれを通っていると聴くので、足の重くて
堪
(
たま
)
らぬ吾輩は一策を案じ出し
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
“奇巌”の意味
《名詞》
変わった形の大きな岩。
(出典:Wiktionary)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
巌
漢検準1級
部首:⼭
20画
“奇巌”で始まる語句
奇巌城