太矢ふとや)” の例文
「なにをッ」と、振向きざま、馬上から鉄の半弓に太矢ふとやをつがえて放った。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とる手もおそしと、まき葉鏃はやじり太矢ふとやをつがえた蔦之助つたのすけは、虚空こくうへむけて、ギリギリとひきしぼるよと見るまに、はやくも一の矢プツン! と切る、すぐ関市がかわり矢を出す。それを取ってさらにる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「関市! りの強い弓を! それと太矢ふとやを七、八本」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)