太史慈たいしじ)” の例文
ところが、太史慈たいしじは、稀代な騎乗の上手であった。尾側びそくけいろうとすると、くるりと駒を躍らせて、こっちの後ろへ寄ってくる。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張遼ちょうりょう太史慈たいしじとは、まだ火をちらして戦っていたが、この中軍の崩れから、敵味方の怒濤に押され、ついにそのまま、引き分れてしまった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第四陣、太史慈たいしじ呂蒙りょもう、第五陣、陸遜りくそん董襲とうしゅう。——また呂範りょはん朱治しゅちの二隊には督軍目付の任を命ず。以上しかと違背あるな
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死地へやるのは惜しい。——また、もっと惜しいのは、敵ながら太史慈たいしじという人物である。あれは生擒いけどりにして、味方に加えたいと望んでおるのだが
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甘寧かんねい呂蒙りょもう太史慈たいしじなどは、くに、要塞の中心部へ突入して、十数ヵ所に火を放っていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とも知らず、かねてその二人としめし合わせのあった寄手の一軍と、その首将太史慈たいしじ
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東莱とうらい太史慈たいしじとは我がことよ。孫策を手捕りにせんため、これまで参ったり」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のみならず、諸大将の中から、太史慈たいしじを呼び出して、自分の剣を渡し
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)