“天金”の読み方と例文
読み方割合
てんきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父に連れられてはじめて西洋料理というものを食ったのが、今の「天金てんきん」の向かい側あたりの洋食店であった。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
天金てんきんで一番いい天麩羅てんぷらを下さいと云って女中さんに笑われた。そして一番いい自動車に乗って帰ろうと思って、あんまりよくないのに乗って家まで帰ったのを覚えている。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
天プラは橋喜はしぜん天金てんきん、鰻は神田川、竹葉ちくよう、大黒屋、蕎麦そばは団子坂の藪に麻布の更科さらしなに池の端の蓮玉庵れんぎょくあん、といった頃で、親がかりで小遣に不自由の無い私は、毎日毎日うまいもの屋をあさ