天皇おほきみ)” の例文
ここにその后に語らひて、「いまし思ほすことありや」とのりたまひければ、答へて曰さく「天皇おほきみの敦きめぐみかがふりて、何か思ふことあらむ」
天皇おほきみに仕へまつれと我を生みし我がたらちねぞたふとかりける 佐久良東雄
愛国百人一首評釈 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
「奴や、おのが家を、天皇おほきみ御舍みあらかに似せて造れり」とのりたまひて、すなはち人を遣して、その家を燒かしめたまふ時に、その大縣主、かしこみて、稽首のみ白さく
天皇おほきみは神にしますぞ天皇おほきみちよくとしいはばかしこみまつれ (橘曙覽)
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
この歌は宮人曲みやひとぶり二三なり。かく歌ひまゐ來て、白さく、「天皇おほきみの御子二四同母兄いろせの御子をなせたまひそ。もし殺せたまはば、かならず人わらはむ。あれ捕へて獻らむ」